<本文一部抜粋>
新たな手法で海ゴミの量を測定した結果、これまで考えられていた以上のゴミが海を漂流していることがわかった。研究によると、2010年の時点で沿岸諸国から流れ出たプラスチックゴミの量は800万トンにのぼる。これは「ゴミベルト」と呼ばれる、ゴミが大量に集まった海域を漂う量をはるかに上回る。しかも、全世界でゴミの収集、処理方法を見直さなければ、10年後にはこの量が10倍に膨れ上がるという。
今回の研究ではさらに、プラスチックゴミの主な出所を特定し、最も多く海ゴミを出している20カ国を名指しした。1位は中国で、米国は20位だ。あいだにはアジアの11カ国、トルコ、アフリカの5カ国、ブラジルが名を連ねる。
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プラスチックゴミ800万トンという数字は「世界中の海岸線に沿って約30センチごとにスーパーのビニール袋五つ分のゴミが並んでいるようなもの」だそうで、2025年までにはビニール袋の数が10個に増える見込みとのこと。
今回、ピックアップした記事では日本の名前は幸い挙がっていませんが、周囲を海に囲まれた海洋国家である以上、決して他人事ではありません。
世界中の海岸線に並んだスーパーのビニール袋の数がこれ以上増えないように、また少しでも減らせるように、我々もこの問題に向き合わなければなりません。
情報元:ナショナルジオグラフィック日本版サイト