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國分選手ワールドファイナル特集

  • 國分将太郎選手 世界タイトル獲得記念ムービー BY BOATERS

    2016年9月末、日本人トップライダーのひとり國分将太郎選手がアメリカLAKE HAVASU(アリゾナ州)に向けて出発しました。
    國分選手は言わずと知れた日本ジェット界屈指のライダーで、2014年JJSBA A SKIシリーズ総合優勝、2015/2016年JJSF PRO SKI OPENシリーズ総合2位と華々しい実績を持っています。
    なぜアメリカへ?彼の視線の先には世界最高峰ジェットレース『QUAKYSENSE WORLD FINAL2016 (IJSBA)』へ2度目の挑戦がありました。
    昨年の挑戦では結果を残すことができませんでしたが、世界で戦う大きな自信を掴むことが出来ました。2度目となる今年の彼の胸には何が詰まっていたのでしょうか。

    2016年は國分選手にとってすべてがワールドファイナル(WF)につながっていました。マシンセッティング、フィジカル、メンタルのすべてをWFに照準を絞って仕上げてきました。所属チームSPEED MAGICのオーダーはWFのスキーGPクラス、モディファイクラスのWタイトル。簡単なことではありませんが、私が見る限り、戦前の國分選手に迷いはなかったように感じました。

    私が國分選手に初めて会ったのは、ボーターズがジェットレースの取材を始めた2014年4月の二色の浜です。実力、人柄、ルックスすべてにスター性があると感じ、その後レース会場で会えば必ず話しをさせてもらいました。当時JJSFではプロクラス昇格のためにAクラスで走っていました。すべての言動が謙虚で穏やか。まさかわずか2年半後には世界チャンピオンになっているとはその時想像もしていませんでした。

    WFでの最終成績は、SKIスラローム優勝、SKI GP優勝、SKIモディファイ2位。
    残念ながらチームオーダーのGP/モディファイのダブル優勝は成りませんでしたが、SKIクラス最高峰のGPで見事に優勝を飾りました。間違いなく世界チャンピオンです。世界で活躍した伝説のライダー金森稔選手、竹野下選手らでもSKIクラスでのWFチャンピオンは獲っていません。SKIでのWF優勝は日本人初の快挙です。

    野球界では野茂選手、テニス界では錦織選手が日本人の先駆けとして世界で活躍し、その後各界のレベルはアップしています。ジェットスポーツ業界にも世界チャンピオンが生まれ、同じレースを走ることで互いに切磋琢磨し、確実に日本のジェットレース界のレベルは上がっていくことでしょう。

    長い時間をかけて國分選手を取材したわけではありませんが、彼の功績を記録する意味でボーターズが特集ムービーを制作しました。2014年以降ボーターズが綴ってきたジェットレースの歴史の中に残ってくれればと願っています。

    ボーターズ編集長 壁谷幹也

2016年11月09日 (水) 11:04