特集アクセスランキング
-
2017年5月15日622回
-
2018年6月29日486回
-
2017年3月31日322回
-
2017年1月24日314回
-
2018年10月17日267回
-
2019年5月22日103回
-
2018年5月1日63回
-
2018年10月29日61回
-
2017年8月31日57回
-
2019年7月26日52回
小型船舶の法定安全備品の一つでもある「小型船舶用信号紅炎」
万が一自船が遭難した際、救助船や航空機等に遭難位置を知らせる位置表示信号として、救難救助に欠かすことができない重要なアイテムです。
マリンレジャーに欠かすことが出来ない信号紅炎ですが、緊急時の非常用ツールであるため、実際に使用する場面は滅多に訪れないと思います。
しかし、いざという時に信号紅炎を正しく使う事により、自船の早期発見や2次災害を防ぐ事ができ、被害を最小限に抑えることが可能となります。
今回はご自分で試す事は躊躇する信号紅炎のあれこれを、貴方に代わってRプロジェクトが調査します!
万が一のトラブル時に戸惑うことがないよう、この記事で信号紅炎に関する理解を深めて下さい。
最初に、小型船舶安全規則(第47条の2)に記載されている信号紅炎の要件は以下の通りです。
これら3つの条件を満たす必要があります。
また信号紅炎は上記②に当てはまる品質維持の為、有効期限が定められています。
有効期限については各製造業者により定められていますが、下記画像のJCI認定品の信号紅炎では3年6か月が有効期限となっています。
また期限の切れた信号紅炎は、法定安全備品と認められないので十分お気を付け下さい。
それでは、実際に信号紅炎の使用手順をご紹介いたします。
上記が信号紅炎の使い方の流れになります。
小型船舶安全規則では、信号紅炎は1分間以上連続して燃焼しなければなりません。
では、実際の信号紅炎の燃焼時間はどうでしょうか?
検証動画を撮影したので結果は下記動画をご覧ください。
信号紅炎には製造会社により、3年や3年6ヶ月などの有効期限が定められています。
22年前(1996年製造品)に作られた信号紅炎は点火するのか? 結果は下記動画をご覧ください。
水上で使用する信号紅炎ですが、濡れてしまった、又は湿った状態の信号紅炎は正常に点火するのでしょうか? 結果は下記動画をご覧ください。
信号紅炎本体が水中に沈んだことを想定して、10分間水に浸けた信号紅炎は正常に点火するのでしょうか? 結果は下記動画をご覧ください。
ドローン撮影で最長200メートル離れた場所から撮影してみました。結果は下記動画をご覧ください
※実験は昼に行っています。
最後に信号紅炎について、お問合わせを頂くQ&Aをまとめてみました。
A.400カンデラ以上の光度に達しない為、代用することは出来ません。
上で説明した小型船舶安全規則の信号紅炎に求められる要件として、400カンデラ以上の光度が必要になります。
自動車用発煙筒の要件は160カンデラ以上と低い為、光度不足となり代用できません。
A.カンデラとは、光源の明るさを示す光度の単位(cd)です。1カンデラがロウソク1本分の輝きに相当します。
上の質問にもありましたが、自動車用の発煙筒が最低160カンデラ以上の光度が必要になりますが、比べて小型船舶用信号紅炎は最低でも400カンデラ以上の光度を必要とします。
広い海の上で使用することも考慮して自動車用よりも高い光度を必要とします。
A.有効期限の切れた信号紅炎の処分については、お買い求めの販売店に相談して下さい。
火薬を詰めている信号紅炎は火工品に分類される為、燃えるゴミなどには絶対に廃棄しないようにしましょう。
A.信号紅炎の代わりに、携帯電話が認められる場合もあります。
以下に掲げる要件がすべて満たされる場合です。
A.携帯電話の海上における有効な通信範囲が、海岸から10キロ(5.4海里)程度だからです。
いかがでしたか
信号紅炎を使用したことの無いと言う方がほとんどだと思いますが、いざという時、最後の命綱となる信号紅炎はとても重要な法定備品の一つです。
万が一に備え信号紅炎をきちんと装備して、マリンレジャーを存分にお楽しみ下さい!
2018年10月29日 (月) 18:45