2馬力船外機スピード性能実験!ホンダ/スズキ/トーハツ速いのはどれだ!!
2016年の2馬力船外機は、
ホンダとヤマハの2モデルでマイナーチェンジがあり、
最近また注目されています。
そんな2馬力船外機で
私が気になることの1つが、
「スピード」です。
そこで今回、2馬力船外機のスピードについて調べてみました。
それでは、早速調査開始!
調査中●
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突然ですが、皆さんに質問です。
答えは
この答えを解説しますと、
プロペラピッチとは、プロペラ1回転で進行する距離のこと。”inch”で表示されるのが一般的です。
プロペラ回転数は、1分間あたりの回転数です。”rpm”で表示されるのが一般的です。
この2つを掛け合わせるだけで、
理論上ですが、船外機の速度【分速/距離(inch)】が出せちゃいます!
ちなみに、プロペラ回転数は、エンジン回転数とギヤ(減速)比によって表します。
ギヤ比とは、プロペラを1回転させるためにエンジンを何回転させるかという数値です。
例えば、ギヤ比が2.00であれば、エンジンを2回転させるとプロペラが1回転するということです。
それを踏まえ時速の計算式がこちら▼STEP1 プロペラピッチ(inch)×2.54=プロペラ1回転で進行する距離(cm)【A】
STEP2 エンジン回転数(rpm)÷ギヤ比×60(分)=1時間のプロペラ回転数【B】
STEP3 【A】×【B】÷100,000(km換算)=理論上における時速(km/h)
では、実際に国内主要メーカーの2馬力船外機の最高速を
理論上の計算式から求めたところ
結果がこちら▼メーカー | エンジン最高回転数(rpm) | ギヤ比 | プロペラピッチ(cm) | 時速(km/h) |
ホンダ BF2 | 6,000 | 2.42 | 12 | 17.85 |
スズキ DF2 | 5,500 | 2.15 | 13.5 | 20.72 |
トーハツ MFS2B | 5,500 | 2.15 | 17.8 | 27.32 |
ヤマハ F2B | 5,500 | 2.08 | 12.7 | 20.15 |
(※エンジン回転数はメーカー推奨の最高回転数、プロペラは標準装備品です。)
しかも、排気量も比べてみるとトーハツ MFS2Bが85.5ccに対して、
ヤマハ F2Bは、72.0cc
スズキ DF2は、68.0cc
ホンダ BF2は、57.2cc
と、排気量でも他3メーカーを圧倒!!!
| さて、この結果を引っ提げて Rプロジェクトチームが実際に 試走してきました! |
| ただ、残念ながら今回ヤマハ F2Bが用意できませんでしたので、 ホンダ BF2、スズキ DF2、トーハツ MFS2Bのみとなります。 |
・・・全然話しと違うじゃないか、と思いましたよね。
正直、私もこの結果にびっくりしています。
ですが、これが今回の結果です。
ただ、忘れないで頂きたいのが、
前述の最高速の計算は、理論上における数値です。
動画のように、
実際には、ボートまた人や荷物を載せた重量、船底の形状、波、風などの抵抗がかかるので、
一概には言えませんが、
2馬力船外機の最高速は
10km/h前後
が平均となります。
あくまで参考程度にとどめておいてくださいね。
以上で調査終了!!
調査は終了しましたが、もう少しお付き合いを
今回はスピードに着目しましたが
2馬力船外機を選ぶポイントは、運搬、操作性、燃費、音、メンテナンスなど
他にも多くのことが挙げられます。
ちなみに、今回試乗してみて、
私が3メーカーの2馬力船外機を選ぶとしたら
スズキ DF2です!!!
理由としては、
使用後のフラッシングの手間は、ホンダ BF2よりも大変ですが、
ホンダBF2に比べて、低速時の操作性やエンジン音の静けさは、スズキ DF2とトーハツ MFS2Bが上回っており
重量はトーハツ MFS2Bに対して4kgも軽い
というところです。
あくまで私の好みですので、ご参考までに!
それでは、また次回お楽しみに!
<ボーターズ Rプロジェクトチーム>