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先週末から大寒波に襲われた日本列島ですが、この極寒の中2016年最も注目を集めているPWCのひとつSEA-DOO RXT-X 300RSの試乗会が本日行われました。
試乗会を開催したのは愛知県のジェットショップネオスポーツ。会場はPWC専用マリーナウエストラグーン。ショップスタッフの社内勉強会の一環として開催したということです。
当日はきれいに晴れ渡り海面のコンディションも抜群でした。
試乗を終えたスタッフにインタビューし、テーマごとにその声をまとめました。
1.ハンドルグリップの形状について
ハンドルグリップと言えば表面の凸凹形状や材質を工夫することはありましたが、このモデルはグリップの形状そのものを握りやすいかたちにした斬新なデザインになりました。
<試乗後の声>
・グリップを握った感じは最高。手に馴染む感覚がよい。
・握った感覚は悪くないが、太くなっているので長時間握ると疲れるのではないか。
・レースでは小指と薬指でしっかりと握る必要があるので、その部分が太いと力が入らない。
・レースではライディングポジションを前後に移動することがあるので、手首の角度が変えられないのが辛い。
2016年から採用された斬新なグリップデザインですが、評価はとても分かりやすく割れて、レジャー派には好評価、競技派には低評価でした。
2.シート形状
従来のRXTに比べ、シートを細くしてホールド性を高めました。さらにフットポジションに角度をつけて座ることで自然に内股になってシートを挟み込むようになりました。



<試乗後の声>
・フィット感がよくなった。特にフットポジションに設けられたバンクは自然にホールド感が高くなって乗りやすかった。
・やや細くなったことで挟み込んでも隙間ができてしまってホールド感が低下した。
全体的にはホールド感を高く評価する人が多かったです。やはり体格や好みの違いによって意見にばらつきもありました。
3.操作性・乗り味
外観上分かりやすいのはスポンソンの変更です。エンジンがパワーアップして操作性はどのように変わったのか気になります。


<試乗後の声>
・スプレーは非常に少なく、直進であればほとんど水をかぶらない。
・軽くなったためか中速域で少し跳ねが気になった。
・表現が難しいが、直進時にふわふわするような感覚が気になった。ヤマハでは感じない。
・スポンソンの効きが悪い。(スポンソンの高さは3段階の真ん中)
・操作性は非常に良い。スポンソンの効きが悪いと感じたら高さを調整できるので下げると良いが、パワーがあるので効きすぎると人が飛ばされてしまう。
・パワーがアップしているのでよく曲がる感覚はあるが、おそらくカーブラインは260と変わっていないだろう。
・ウルトラは船体が水平のまま曲がる感じで、SEA-DOOはバンクして曲がる感じがする。
・VTSを上げるとふらふらする感覚がある。
操作性については多少意見が分かれましたが、おおむねよく曲がるという声が多かったです。一方で直進安定性ではヤマハのようなどっしり感がないという声が気になりました。
4.加速・トップスピード
ベースエンジンはRXT-X 260RSと同じ。260エンジンと比べ、ストロークアップにより排気量が1494㏄から1630㏄にアップ、スーパーチャージャー改良によりブースト圧アップ、インタークーラー改良により吸気冷却アップ、排気系の改良など、パワーアップのために様々な部分が改良されました。細かいようですがポンプもインペラ径が2mmアップしているようです。数字上のパワーアップは果たして体感できるまでになったのでしょうか。
<試乗後の声>
・VTSを上げて最高時速122kmだった。260に比べてトルクは厚みを増した感覚はある。
・トルクは確実に太くなっているが、低速、高速域に伸びがない。トップスピードは260と比べてさほど早くなっている感じはない。ウルトラの方が早い。
・VTSを水平にしてトップスピード時速115km、体重を後ろに移動して時速122kmまで伸びた。260は時速115~118kmだった。
・SEA-DOOの特徴でもあるが、スタート時の反応がイマイチ。安全性を考慮しているのかも知れない。
・ツーリングユーザーやファミリー層にこのパワーは必要ないのでおすすめできない。
複数人の方が時速122kmを確認しました。すべてのスタッフがトルクの厚みを高く評価していましたが、カワサキのウルトラ310と比較して中低速に物足りなさを感じる人もいました。
スタッフの評価は総じて高かったと思います。RXT-X 260RSと比べてトルクが太くなっていることで加速が力強く、300馬力へのパワーアップを体感できる。一方で価格アップは77,000円に抑えられていることで売りやすいNEWモデルと映ったようです。船体色はレッドとホワイトがありますが、予想ではレッドが人気になるとのことでした。
まだ流通されている台数は少ないですが、すでにデリバリーは開始しています。全国の正規SEA-DOOディーラーでは展示もしてあると思いますので、ぜひ興味のある方はディーラーに足をお運びください。
取材協力:
ネオスポーツ 愛知県額田郡幸田町
ウエストラグーン 愛知県蒲郡市西浦町
(文:ボーターズ編集長KB)